ホテルで活用進む「冷凍商品」
宿泊需要が増加する一方で従業員の確保が追いつかず、宿泊施設の人手不足は深刻化している。

2019年1月を100とした【延べ宿泊者数】と【宿泊施設の従事者数】を比較したグラフでは
▼宿泊者数⇒2024年12月の時点で「127」まで伸びているのに対し
▼従事者数⇒「102」とほぼ変わらず
(※延べ宿泊者数は観光庁・宿泊従事者数は総務省より)
1934年開業の老舗ホテル『札幌グランドホテル』(北海道・札幌市)も例外ではない。
伊藤博之総料理長:
「朝9時から夜6時までという時間が決まっているところは人気があるが、ホテルのように朝食やって夜のディナーをやるなどシフト制になっていると、今の若い人には不人気」
そこで取り入れたのが【冷凍食品】。宴会で提供される大皿料理全7品のうち2品は冷凍食品だ。

例えば「白身魚で包んだホタテのムース」は冷凍食品を使い、ホテルで調理したソースとレモンを添えて提供。

伊藤総料理長:
「ホテルのソースに合わせてもらう場合と、うちが冷凍食品にソースを合わせる場合と二通りある。今は非常に冷凍食品もいい商品になっている。うまく活用しながら使っていくのは全然いいのかなと」