「劣化した標識を一気に更新するのは難しい」

 読みにくくなった標識は、なぜそのままにされているのか。姫路市の県道や国道を管理する県の土木事務所に聞きました。

 (兵庫県姫路土木事務所・道路第2課 隅豊課長)「交差点名標識1枚あたり、材料費と工費をあわせて二十数万円。交差点に4枚あれば100万円近い予算がかかりますので、劣化した標識を一気に全て更新するのはなかなか難しい状況です」

 地元住民以外の多くの人が通る観光地などを優先し、劣化が目立ち始めた約4年前から年間100枚ほどを付け替えているといいます。ただ、予算には限りがあります。

 (兵庫県姫路土木事務所・道路第2課 隅豊課長)「交差点名の表示は大事なので引き続き予算を確保して更新に努めたいと思っております」

 兵庫県警は、現在までに交差点名標識の文字の劣化による事故は把握していないといいます。しかし、ドライバーや歩行者の道しるべとなる標識。適切な整備が急がれます。