「2006年の国体」きっかけに新設した標識が今…
では、今、姫路市でこれほど多くの標識が劣化しているのはなぜなのか。姫路市内の標識の設置にかかわり、設置技術の研究などを行う団体は、背景を次のように説明します。
(兵庫県道路標識表示業協会 角田敏実さん)「国体に向けて兵庫県にいろんな人が来るので、交差点名を明示しようというので一斉に整備した。それがはがれてきています」
2006年に兵庫県全域で開催された「のじぎく兵庫国体」。この年、夏の甲子園で熱戦を繰り広げた早稲田実業高校の斎藤佑樹投手と駒大苫小牧高校の田中将大投手が登板するなどし、ファンが駆け付け、盛り上がりを見せました。
この大会の前年、多くの人が訪れることを見込んだ兵庫県は、交差点名標識を一斉に新設しました。それらが今になって同時に寿命を迎えているというのです。
(兵庫県道路標識表示業協会 角田敏実さん)「姫路の場合は人口が多い。人口が多いところは住宅が多かったり道路が多かったり、交差点も多いと思うので、そういうこともあってはがれている場所(標識)が多いのかなと」
県によりますと、市内には約1500枚の標識があります。国体に合わせて整備されたのは約850枚で、メンテナンスをされていない標識があるのです。