「マンハッタン計画」に参加した祖父
今回鐘の寄贈を呼びかけたのは、アメリカのカトリック信徒で大学教授のジェームズ・ノーラン・ジュニアさんです。祖父はアメリカの原爆開発「マンハッタン計画」に参加した医師で、原爆投下後には調査団の一員として広島と長崎を訪れました。

2023年に取材で訪れた長崎で、被爆二世の信徒、森内浩二郎さんから鐘楼のひとつが空のままになっていることを教えられ、森内さんの提案を受けて鐘の寄贈を決めたといいます。
森内さんは父親から、被爆前に鳴り響いていた「二つの鐘」のことを聞いて育ちました。

カトリック信徒・森内浩二郎さん(62):
「二つの鐘が鳴り合う荘厳な鐘を私も聞きたいと思ってたんですって言ったら、(ノーラン)先生がぜひ一緒に聞きたいねって」
米国ウィリアムズ大学 ジェームズ・L・ノーラン・ジュニア教授:
「原爆を作り、原爆を投下したアメリカ人にとって、(鐘の寄贈は)素晴らしい機会だと思った。この贈り物が、浦上と長崎の人々に喜びをもたらすことを願っている」