選挙の候補者が他の候補の当選を画策するいわゆる「2馬力選挙」に歯止めをかけようと、「自らの当選を目的」とする宣誓書の提出が、全国の選挙で初めて、16日に告示された鳥取県議会議員米子市選挙区補欠選挙で行われました。

宣誓書は、「自らの当選を目的として」立候補の届出を行い、「他の候補者の当選を目的」とした選挙運動を行わないなどの内容で、立候補の届出の際に他の書類と合わせて提出することになっています。

補欠選挙の立候補の届出は16日8時半から米子市で行われ、BSSの取材に対し、立候補した4人の陣営全員が宣誓書を提出したとしています。

公職選挙法は自らの当選を目的とすることを前提にしているため、いわゆる2馬力選挙を禁止する明文の規定がなく、昨今の選挙での状況から2馬力選挙に対する危機感が強まっていました。

全国の先陣を切る形で鳥取県選挙管理委員会は今年2月、立候補届出の際に宣誓書の提出を求めることを承認していて、16日告示の県議会議員補欠選挙で初めて実施しました。

国政選挙ではこの夏の参議院選挙鳥取島根合同選挙区で初めて行われることになります。