
県遺族会によると、戦後まもなくのころ、5万人以上いた県内の会員は、令和に入って1万人を割り、現在は6000人あまり。
年々減少しています。
会員が高齢化する一方で、戦没者の孫やひ孫の代となり、人々の関心が薄れていると県遺族会では話します。
小山正博さん:「古いお写真だからどうしても色が褪せてしまったり。ネズミは入らないけど虫が入ってかじっちゃってるね」
写真は劣化が目立つため、小山さんは1枚1枚をデータで残し、戦没者の名前と一緒に保存。生きた証として後世に残そうと取り組みました。
小山正博さん:「うちにもこういう写真があるから、ご遺族はまだ思いがある方もいると思った。高齢化少子化の時代で少しでもこういうものを後世に残せればなと思いでやらせてもらいました」

高齢化が進む中でつなぐ戦没者への慰霊の思い。
村では今年度、3つの地区にある慰霊碑を1か所に集約する計画がありますが、小山さんは今後も清掃活動を続け、この場所を大切にしていきたいと考えています。
小山正博さん:「だいぶ汚れているんで今年は業者さんに磨いていただこうかと思っている。我々が元気なうちはできるだけ整備をしていこうかと思っていますが」
参加者:「俺は親父の弟さんが戦死されてその関係で遺族会に」
参加者:「おばあちゃんが皆さんとずっと管理やってきたんですけどもね」
「お掃除だけはしてちょうど桜がこの八重桜が咲くのでみんな来てくれてありがとうって言ってるのかなと思いながらやっています」

身近にある慰霊碑を大切にし、平和の尊さを伝えたい。戦後80年が経つ今、平和の礎が坂井地区を見守ります。