総務省が調べた食料の消費者物価指数では、2020年から4年間で値段は、20パーセント以上あがっています。食料の高騰で、苦しいのは消費者だけではありません。値上げに踏み切れず、苦しんでいる広島市内の飲食店を取材しました。
味処 曼荼羅 西村一 店長
「弁当からでますね」

広島市安佐南区の居酒屋「味処 曼陀羅」です。ランチの時間帯はいつも行列ができる盛況ぶりです。
客
「おいしいです」
「安すぎでしょこれは」
「こんなに米いれてもらって、いいのかな」

人気メニューは、ランチ限定「満足ラーメン定食」。豚骨ラーメンと、山盛りのご飯、そして、日替りのおかずが数種類付いたセットです。値段は、990円。▽「女性限定日替わり定食650円こちらの女性限定メニューは、650円。どのメニューも安くてボリューム満点がウリです。
客
「替え玉に具までついてくるってすごくない?」
味処 曼荼羅 西村一 店長
「あそこ、茶碗一杯分多くした。ちょっと待ってもらったから特別で…」
客
「びっくり。やばいよね?この店大丈夫なのかな…」
思わずお客が心配するほどサービス満点なのは店長の西村一さんです。実は近年、店の経営がうまくいっていないそうです。

味処 曼荼羅 西村一 店長
「もう普段これだけ出しても赤字、バイト雇っている分も売上げにかかるから、昼1万ぐらい赤字になる時もある。それで、夜に客が入ってくれれば、マイナス分は取り戻せそうな気はするんだけど、夜も入らん日もありますから。いきなり、電気もガスも全部高くなって、支払いが月末すごいしんどい(米については、どうですか?)もう米が、今1番ネックなんです…」