フェア開催当日、ボランティアは朝から設営準備に追われていました。隼田さんたち大学生も集まりました。地図に各地のこども食堂の名前を書き込み、様子がわかる写真なども展示しました。

午前10時の開場とともに、徐々に親子連れなどが集まります。

隼田さん
「こども食堂のこの感じの雰囲気を知って欲しかった。誰でもウェルカムであたたかくて居心地の良い場所ということを伝えられたら」

来場者

「利用したことなくて、だからどんなふうに皆さん利用しているのかなって。びっくりしました、県内だけでもこんなにあるんだと」

食事をとりながら、笑顔で語り合う姿はこども食堂の雰囲気そのものです。

来場者
「みんなで食べたら、よりおいしくなる」

来場者
「食べ物に困ってないと参加ちゃいけないのかなっていう遠慮が一番にあったので、そのあたりスッキリさせてもらえた。これからこの子も喜んで参加できればと思っています」

2日間の来場者は1000人以上。目標を倍以上、上回る賑わいとなりました。

初谷さん
「知ってもらうことがこのフェアの目的だったから、新しい方が知っていただくことが一番嬉しい」

物価高に、人手不足…。こども食堂をめぐっては厳しい現実もあります。しかし、気負わず、継続して活動することで、地域との絆が深まると、初谷さんは考えています。

初谷さん
「こども食堂も一つの家族。地域にある家族としてとらえてもらえたら一番うれしいかな」

誰でも気軽に集まることができるこども食堂は、こどもにとっても、大人にとっても大切な居場所です。