委員の最年少は、二十歳の大学生・隼田彩希さんです。彼女もまた、子ども食堂の運営者です。

隼田さんは大学の仲間たちと月に1度、広島市で「ふれあい食堂」を開いています。この日は集まったこどもたちや学生にカレーを振る舞いました。

ふれあい食堂・利用者
「小学校で子どもがプリントを持って帰って知った」
「きょうは疲れたので利用した。ありがたいです、とても。食費的にも労働的にも」
予想を超える利用者の数に慌てる一幕も。
隼田さん「ルーは今買いに行ってくれてるのでなんとかなるんですけど…」
仲間との運営は肩の力も抜け、自然と笑顔がこぼれます。
隼田さん
「私も高校生のときにこども食堂でボランティアをしていた。その場所が私にとってあたたかく居心地の良い場所だったので、こども食堂を運営したいと考えました」
彼女たち若い世代もまた、この催しを支える大きな力になっていました。会場で使う印刷物は隼田さんたち大学生が担当します。
隼田さん
「大学生は普段から資料作成をしているので、得意分野を大学生の力として活かして貢献できたら」
こども食堂は全国で1万カ所を超え、過去最多となりました。一方で、いまも「食べる物に困った子どもが行くところ」などの誤解も残っているといいます。
初谷さん
「『困っている子どもが行く』というネガティブなイメージはまだまだあるんですね。でも子どもだけではなく、普段個食の年配の方も利用されるし、そういう方達との交流もある。もう一つ言えば、ボランティアも結構癒やされている。ボランティアにとっても居場所になっている。みんな同じものを食べて同じようにお話をして、『またおいでね』っていうのがウチらの合い言葉だから」