
一方、同じころ、不知火海を望む乙女塚では、行政主催の慰霊式とは別に、水俣病互助会が法要を営みました。
今年で44回目を迎えるこの法要は、人だけでなく魚介類や動物など、公害で失われた全ての生き物に祈りを捧げる場として開かれています。法要では、参列した患者や支援者たち約60人が鎮魂の祈りを捧げました。

胎児性患者 坂本しのぶさん(68)「今後も水俣病と付き合っていかなければ
いけないのかと思うと悔しい」
水俣病をめぐっては、熊本・鹿児島両県で合わせて約2300人が患者として認定されています。
しかし、認定から漏れているとの訴えは多く、1500人以上が認定を求めて集団訴訟を続けていて、熊本県と鹿児島県では合わせて約1300人が認定を申請しています。
