残された企業として…今度の展望は

――最後に、残された企業、そして高い技術力をもつ企業として伝えたいことはありますか?

これは一個人の見解ですが、ビー玉は私たちの身近に潜んでいて、その存在を知られることもなく役目を終えたら、ひっそりといなくなってしまう、ちょっとかわいそうな子たちなんです。

ビー玉は軽視されがちですけども、戦後の日本技術の結晶なんですよね。やはり、日本の工業製品として高い技術を持っているということが1番の誇りです。

今後は、国内唯一のビー玉を専門で製造している会社として生産の火を消さず、技術を継承していくこと、新たなビー玉の魅力や活用方法を見出していくことが必要だと考えています。

そろそろ、暑くなってくる季節。
綺麗なビー玉に目を向けてみてはいかがでしょうか。
小さなガラス玉の中に、日本の技術力と製造者の想いが詰まっています。

(※1)一般社団法人全国ラムネ協会調べ

取材:TBSテレビ デジタル編集部・小林愛