「協力できなければ逮捕する」と脅しも…30代の地方公務員も被害
一方、新居浜市在住の30代の女性地方公務員が、警察官を名乗る男らによる特殊詐欺の被害に遭い、現金162万円をだまし取られる事件が発生しました。
警察によりますと、4月18日、新居浜市に住む地方公務員の30代女性の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る男から「あなたは詐欺の共犯者として容疑がかかっている」などと電話がありました。
その後、男の指示でSNSのビデオ通話に切り替えると、兵庫県警察の警察官を名乗る男が現れ、警察手帳や逮捕状のようなものを見せながら「詐欺グループのお金があなた名義の口座に入っており、報酬を受け取っていることになっている」「協力しなければ、逮捕する」などと言われました。
話を信じた女性は、同日中に新居浜市内と松山市内の金融機関やコンビニエンスストアのATMを4回にわたり利用し、男に指定された口座に合計162万円を振り込み、だまし取られました。
「絶対に言ってはいけない」と口止めも…どう対応?
県警によると、「+」から始まる国際電話番号による特殊詐欺が増加しており、警察署を偽装する末尾「0110」の番号も確認されています。
特に、「絶対に言ってはいけない」と口止めされたり、通話状態のままお金を振り込ませようとした場合など、お金の話が出た場合は詐欺を疑い、一旦電話を切って警察に相談するなど、冷静に対応してください。
また、実在の警察署の番号を偽装表示する手口もあるため注意が必要です。
県警は、警察からの電話でも身に覚えのない話は詐欺を疑い、警察相談電話「#9110」または最寄りの警察署に相談するよう呼びかけています。