「コストに見合う成果を」“外遊”めぐる問題、過去にも

高柳キャスター:
過去にも、国会議員の外遊をめぐる問題が話題にもなりました。

2023年、当時・自民党女性局長を務めていた自民党・松川るい参院議員は、3泊5日でフランス研修に行っていました。エッフェル塔の前でポーズを取った写真をSNSに投稿して、「まるで観光旅行のようだ」などと物議を醸しました。

国会議員の外遊の不透明性も問題になっていると思いますが、費用や成果の報告についてはどうなっているのでしょうか。

TBS報道局 政治部 橋口 記者:
大まかに3つに分けられると思います。

▼閣僚や総理の場合、費用は公費で賄われ、メディアの同行取材などで内容が明らかになります。

▼国会の議員団の場合も、費用は公費で賄われ、衆参のHPでの公開など報告の義務があります。

▼議連・個人の場合、費用は党費で支援するケースもありますが、基本的には自己負担で、報告の義務はありません。そのためホームページ等での発信以外に資料がないということになっています。

国会の議員団の公費には予算がついています。今年度の海外渡航予算総額は、衆議院で約2億7000万円、参議院は約1億2700万円となっています。