斎藤さん「トランプ大統領ピンチです」トランプ関税の風向きに変化

藤森祥平キャスター:
トランプ大統領が、中国に対する関税引き下げを検討している。大幅に引き下げるという声までメディアで報じられ始めました。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
トランプ大統領ピンチです。最初は中国に圧力をかけて、エリート大学にも圧力をかけて、ゼレンスキーにも圧力をかけたけれども、強く反撃すればトランプはひよって引っ込めてしまうということが世界中にばれてしまった。これは大変なことで、中国もロシアもこれから絶対言うことを聞いてくれない。機嫌をうかがってくれるのは日本ぐらいになってしまうと。

そうなってくると、トランプ大統領の今までのやり方というのは通用しなくなって、勢いや人気がなくなっていけば、内輪揉めもどんどん増えてくるだろうし、これは風向きがだいぶ変わってきたかもしれないです。

藤森キャスター:
そうなると、今後、日本がこの動きを冷静に見極めて、どう対応するかですね。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
石破総理が近々会いに行くのであれば、日本も「自分たちの考えていることはこうだから、これ以上は譲歩しない」という姿勢を、はっきり見せてほしいなと思います。

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<プロフィール>
斎藤幸平 さん
東京大学准教授 専門は経済・社会思想
ドイツ在住 著書『人新世の「資本論」