「園遊会」って?

春・秋の年2回行われる、両陛下が主催する社交会。東京・港区の赤坂御苑で催される。各界の功績者などが招待され、両陛下らと直接交流できる場だ。
これまでの園遊会では、陛下を先頭に、皇族方が一列になって順々に招待者と懇談する形式だったが、今回は、3つのルートに分かれることに。(1)両陛下、(2)秋篠宮ご夫妻ら、(3)愛子さま・佳子さまらが、それぞれ違う道を歩き招待客と懇談された。
この変更は、1963年に園遊会が赤坂御苑で開催されて以来初めての試みで、宮内庁は、招待客がより多くの人が皇族方と交流できるようになるという効果を見込んだという。
6年ぶりアルコール解禁…メニューは?

園遊会では、会場に設けられたテントで、飲食物が提供される。今年のメニューは、焼鳥、ちまき鮨、海苔巻、洋菓子など。中でも人気だったのは、宮内庁御料牧場(栃木県)で育てられた羊を使った「ジンギスカン」だ。タレは宮内庁の秘伝レシピで作られているという。
また、新型コロナへの感染対策のため中止されていたアルコールの提供が、6年ぶりに解禁された。ビール、ウイスキー、ワインなどを片手に楽しむ招待者の姿も目立ち、コロナ禍前の園遊会の光景も戻ってきた。
暖かい日差しの下、およそ2時間、両陛下らは招待客と和やかに懇談された。