1つの転機は…1軍から離れた1週間だった。

田村俊介は3月上旬に教育リーグ、開幕直前はウエスタンリーグの試合に出場していた。

1つめのターニングポイント

広島カープ 田村俊介選手
”足を上げるのとノーステップのちょうど間”っていうかは何なんだろうなって考えたときに、“すり足”にすれば(ボールとバットが)衝突するのもなくなりますし、ノーステップで打っている感覚にも近い感覚だなって思ったので、1回やってみようと思ってやってみたらすごい良くてファームでも数字が残っていい感じで打てたので『これかな』と思って“すり足”をやりはじめました」

さらに持ち前の長打力を維持するために変えたことが、2つめのターニングポイントだった。

田村俊介選手
「すり足にすると足を上げるよりもパワーの伝え方ちょっとは落ちてしまうなって思ったので、バットの長さもちょっと長くすれば遠心力もより使えるし、『足を上げるよりも力を伝えられない分、長さでカバーすればいいんじゃないかな』って自分で思ったので・・・」

初ホームランにつながった新たなバット。実はカープと縁のある選手のモデルだった。

開幕を前にすり足打法に変化した田村俊介。パワーが落ちないように実はバットも変化していていた。

2つ目のターニングポイント「2センチ長いバット」

田村俊介選手
「(これまでと比べて)2センチ長いんですけど『2センチだけで全然違うんだな』っていうのもすごく感じながら。外のアウトコースの球もしっかり振って届きますし、すごく感覚的にいい感じだなっていうのを思いながらやっています」