■海外展開を視野に“本気”の商談

ラテラ 荒磯恒久 会長
「どういうことになっても柔軟に対応しましょう」
「低姿勢でね、むこうがどんなに上から目線でも…。はーって。ひきつってもいいから!」


商談を持ち掛けてきたのは、海外でも事業を展開している国内有数の大手日用品メーカーです。

大手日用品メーカー
「お疲れ様です。よろしくお願いします。HBCの12月に放送された番組『今日ドキッ!』を、遅ればせながら先日拝見して…」


打ち合わせ相手は、海外事業部門を取り仕切っているトップ。

この日が初対面です。

企業秘密のため、打ち合わせは非公開で行われました。

約1時間後。

ラテラ 荒磯慎也 社長
「きょうは具体的な話もあったので、本気度が違うというところで、本当にお付き合いしてもいいのかもしれない会社さんと、ようやく出会えましたと思いました」


この日の商談を機に、2人は海外市場へ舵を切ることを決断しました。

■狙うのは2030年サウジアラビアの万博

そして、新たな研究拠点へ踏み出します。

そこは、道内の様々な国立大学や、ベンチャー企業などが集まる「エア・ウォーターの森」です。

農業分野を中心に、産官学が、共同で実証実験を行うなど、北海道の社会課題の解決に向けて取り組む”開かれた”イノベーション施設です。

エア・ウォーター北海道 事業企画部 棟方裕介 リーダー
「北海道の技術革新や農業革新につながるのであれば、我々としてはありがたい」


その先を目指す”夢”を打ち明けました。

ラテラ 荒磯慎也 社長
「私たちが狙っているのは、次の万博。2030年なんですけど、サウジアラビアのリアドで開催が決まっているので、リアドの万博でメロンを展示できるような野望を持って出資をしてもらう」

親子が描く未来は、中東の乾燥地帯で新鮮な野菜や、甘みのある北海道原産の果物栽培。

父と子のベンチャーの夢は、日夜、膨らみ続けています。