■反響が続々…海外展開へ 有名企業が関心

一般的な腐葉土と違い、「土」なのに「無菌」。

虫の心配がないため、キッチンや職場などの屋内でも、葉野菜や根菜類が育つのが、最大の特徴です。

商品化したのは、元北海道三笠市の職員の荒磯慎也(あらいそしんや)さんと、父親で北大名誉教授の恒久(つねひさ)さん。

ラテラ 荒磯恒久 会長
「試行錯誤と失敗の連続でやってきた」


ラテラ 荒磯慎也 社長
「今月、支払いどうしよう!みたいなものは、日常茶飯事だった」


社員は親子ふたりだけ。

HBCは2度に渡って親子の挑戦を放送。

すると、大きな反響がありました。

2人が訪れたのは、札幌市清田区にある草花を扱う専門店です。

店では、根が付いたまま育つ植物を市内のスイーツ店やレストランなどへ納品しています。

オーナーの野瀬さんは、テレビで「虫の心配がない土」を知り、2人に連絡をとりました。

花葉花 野瀬真希子 代表
「たまたま夕方のニュース番組を見てまして、室内で植物を楽しみたいけど、土が苦手だという方もいらっしゃるんです。土を否定するわけではないんですけど、レストランやテーブルの上は、清潔を保つのがマストなので…」


この日は「無菌の土」を使って、植物を植えてみることにしました。

ラテラ 荒磯恒久 会長
「不肖、わたくしが…こういう感じで。あ!」


白い土に生き生きとした緑が映える作品ができあがりました。

ラテラ 荒磯恒久 会長
「そういえば最近、売り上げどれくらいになってるの?」


ラテラ 荒磯慎也 社長
「1日、10万円を超しています。『在庫が足りません』とAIが言ってくるか。明日は事業計画を作るかな…」


3月、大きな転機が訪れました。