長野県大町市などで18日夜、震度5弱を観測した地震で、これまでに石垣が壊れたほか、屋根の瓦の落下が確認されています。揺れが大きかった自治体では、一夜明け被害の確認を進めています。

18日午後8時19分ごろの地震では、大町市、筑北村、小川村で震度5弱、長野市、松本市、安曇野市などで震度4を観測しました。

その後も、19日午前7時までに最大地震4を観測する地震が2回、最大震度3の地震が3回起きています。

信州大学の廣内大助教授は、「糸魚川静岡構造線に関係する断層が一部動いたのかと考えられる」と話しています。

この地震で、山形村では16歳の男性が逃げる際に足に軽いけがをしたほか、大町市八坂では、路肩の石垣が崩れたり、屋根の瓦が落ちたりしているのが確認されています。


県によりますと、ほかに、けが人や大規模な建物の倒壊などの情報は入っていません。

また、18日夜は、JRで北陸新幹線や中央東線などが一時運転を見合わせましたが、19日朝は通常通り運転をしています。しなの鉄道も通常運転となっています。

また、高速道路も通行止めはありません。

気象庁は、今後1週間程度は、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。