高知で発見された「ツバサハゼ」の稚魚。(撮影・提供:庄野耕生さん)

◆徳島県立博物館 井藤大樹 学芸員
「ハゼの仲間は、海と川を行き来する生き物なので、遡上できなくなるような堰ができたり、海・川のどちらか一方でも環境が悪くなったりすると、影響を受けてしまいます。だから、海・川の全体的な“つながり”が大事だと思います」

◆阿波魚類研究会 庄野耕生さん
「ツバサハゼが高知にやってきて見つかったというのも、今回見つかったような“良い環境の川”が残っているからですね。こうした川は、開発などで壊そうと思えば壊せるけど、これからも残ってくれたらいいなと思います」

採集されたツバサハゼの標本は、徳島県立博物館に収蔵されています(いまのところ、展示の予定はないということです)。