あまり通わなかったという中学を卒業した後は福岡で料理人としての人生を歩み始めました。しかし、最終学歴が中学校ということで就職で不利になるなどつらい思いもしてきました。

(木山康成さん)「『中卒なの?』『高校でてないの?働けないね』。コスト・原価計算など数字が出てきて、ちんぷんかんぷんだったりして。勉強してるとわかることなんだろうな」

国の調査では、夜間中学に通う人の理由は、外国人を中心とした「日本語が話せるようになるため」が最も多く、次いで「中学校の学力を身に付けたい」、「高校に入学するため」と続いています。
木山さんは4年前にコロナにかかり味覚に後遺症が残ったため、料理人としての第一線を退きました。そんな中、妻が教えてくれたのがいろは中学校の開校でした。

(木山康成さん)「味覚がないと料理人として仕事はできない。急に自分を変えたいと思った」「(妻は)頑張りなさいと。とにかく60代、体に気をつけて頑張って」