「海に飛び込む音を聞きよった」90歳にとってカワウソは“身近な存在”
宇和島の九島に行ってみると…島内の案内地図には、“最後のカワウソ”が見つかった場所を示すイラストが描かれています。

島で生まれ育った90歳の水田亮(あきら)さん、カワウソの第一発見者です。現地を案内してもらいました。
水田亮さん
「見た感じはアリクイが這いよるような感じで、見たことないもんがおるが~言うてから」
水田さんによると、畑に行くため舟で近くの浜に上陸したところ、よろよろと歩くカワウソをみつけ、ミカン箱をかぶせて捕らえたということです。
水田亮さん
「知り合いがアジをやったら、よう食うたって。今度、役所に電話したら『天然記念物やけん逃がせ』いうことになって。そして、昼に行ってみたら死んどった言うて。やっぱり病気やったんやろうと言いよりましたがな」

そのとき初めてカワウソを見たという水田さんですが、子どもの頃からその存在を身近に感じていたそうです。
水田亮さん
「暑いと子どもらが海に係留した舟に寝ててな。4~5人が固まって寝よったら(カワウソが)海の中に飛び込む音は聞きよったけんどな」