今や半世紀にわたり、その姿が確認されていない幻の動物「ニホンカワウソ」。

1979年に高知県で目撃されて以降、生息が確認できないことから国は2012年に「絶滅」したと認定していますが、愛媛と高知の両県は生息の可能性を信じて「絶滅危惧種」にとどめています。
“最後のカワウソ”は博物館に その発見は実に50年前
ニホンカワウソは、かつて北海道から九州まで国内各地の水辺に生息していたイタチ科の動物です。足に水かきがあり泳ぎが得意で、魚やカニを食べて暮らしていました。しかし、毛皮目的の乱獲などでその数は激減しました。
そんなニホンカワウソのはく製が、愛媛県新居浜市にある県総合科学博物館に所蔵されています。

県総合科学博物館・小林真吾学芸員
「こちらのカワウソは愛媛で最後に捕獲された個体になります。今から50年前のですね、1975年に宇和島の九島(くしま)というところで捕獲されたものです」
今から50年前の1975年4月6日、県内で最後に確認されたメスのカワウソです。