政府・与党は物価高対策などのための補正予算案について、今の国会への提出を見送る方向で調整に入ったことが分かりました。
「補正予算見送り」で物価高対策はどうなる?

井上貴博キャスター:
ニュースになっている「補正予算案見送り」とは、どういうことなのでしょうか。
日本の国家予算は、▼防衛費、▼公共事業、▼社会保障、▼国債などを含めて約115兆円で、この中に物価高対策にも使える「予備費」7400億円があります。
予備費で足りないという場合に「補正予算」で調整していくのですが、16日、この補正予算を見送りの方向で調整しているというニュースが入ってきました。
国会の会期は6月下旬までなので、あと2か月あまりですが、補正予算を組み提出するまでに1か月以上かかるといわれています。しかも、今は少数与党なので野党の協力が必要だと考えると、スケジュール的に厳しそうだというところもありそうです。
「補正予算見送り」というニュースは、どう受け止めるべきでしょうか。
TBS報道局政治部 岩田夏弥 部長:
減税が必要だとか、補助金・お金を配った方がいいなど、いろいろな意見が出ているのですが、意外とお金を配ることに対しての抵抗感があるということです。
週末に世論調査が行われましたが、それ(現金給付)をネガティブに受け取る人も多いという中で、あえてやるのかという判断は、なかなか政府・与党も難しいです。
また、やはり与党が少ないので、どこかの党と協力して成立させなければいけませんが、そう簡単ではないという中で、今こういう方向に来ているということでしょう。

出水麻衣キャスター:
お金を配ることをネガティブに捉えるというのは、選挙対策のバラマキであるという批判とイコールですか?
TBS報道局政治部 岩田部長:
お金を配っても、選挙前にバラマキをやるのか、それはどうなのかという反発も起きるということです。