補助金2000万円の返還を請求する関市に制作会社側は

市は、ことし3月末までに4週間以上、複数の映画館での公開を補助金交付の条件にしていましたが、これができておらず、再三、制作会社側に対して質問状を送るも回答がなかったなどとして、補助金2000万円の返還を請求。対する制作会社側は…。
(制作会社側 代理人弁護士)
「令和7年3月31日までに国内では上映できない旨を、当初より関市に伝えていて了承を取った」
映画は、まず海外で公開するため、国内で3月末までに上映することはできないと市側に伝え、了承を得ていたと主張しています。制作には4300万円かかり補助金はすべて使ったということで市の主張には根拠がないとして返還には応じない考えを示しています。

そして先月28日、兵庫県の淡路島の映画館で「名もなき池」が公開されました。
制作側は、ことし1月に市から急きょ、3月末までに映画を公開するよう要求されたと主張。急いで完成させ先月28日、市のチェックがないまま淡路島の映画館で公開することになったといいます。しかし…。
(映画を見た人)
「僕が見た限り(関市の)PRにはなっていない」
「一番大きいのは音ズレ。ビール置いて1秒過ぎてガチャって」
(映画「名もなき池」 新原光晴監督)
「僕がチェックした中では、そこまでのところ(音ズレ)は拝見できなかった。見落としの部分が大きいと思う」