タクシー乗務員などでつくる労働組合が11日、ドライバーの労働条件の改善を沖縄総合事務局に要請しました。

要請で組合側は、売り上げに対する乗務員の歩合率を54%に引き上げるという大手タクシー業者の新たな賃金体系について、十分な給与が支払われないと主張しました。

タクシードライバー平良和清さん
「完全歩合制なので休むと給料がない、最低賃金も保障されていない、残業手当も払われていない。1日10時間、せめて10時間働いて普通に生活できるようにしてください」

組合側は、歩合率を56.92パーセントに引き上げるほか、30年近く支払いが行われていない深夜・時間外割増手当を改善するよう事業者側に指導することを求めました。

全日本建設交運一般労働組合沖縄県本部・東江勇委員長
「長い期間、ある面では利用者、県民を欺いてきたのではないかと」「本来はそこで働く労働者に深夜割増手当を払わないといけない」「本来働いている人たちに還元されていない」

要請を受けた総合事務局の担当者は、内容を精査したうえで沖縄労働局と連携して解決策を考えたいと回答しました。