「心の整理がつかない」家を再建する“馬力”がない被災者
ようやく避難所から仮設住宅に移れることになった山崎さんですが…
山崎正明さん
「心の整理が付かないというか、きょう仮設住宅へ行っても『ああ良かった』という気持ちが無いんですよね。先が読めないというか、これもうみんな言っている、我々の年代。もう80歳近い連中が、いまさら家を建てるという馬力がない。周りの人の応援もないという意識で自分たちで生きて行くしかない」

避難所を支えてきたスタッフと“お別れ”をして、山崎さんが向かった先は、3月に完成した釜屋谷町の仮設住宅です。
不安を抱えたまま引っ越しの日を迎えた山崎さんですが、仮設住宅に荷物を運び入れると少しだけ表情が明るくなりました。

山崎正明さん
「(仮設住宅に住めるのは)ちょっとワンランク、一番下からワンランク行ったかなという感じ。少しはあちら(自宅)住めるように直したいという気持ち・自宅は全壊だけど離れというか小屋がありますので」

長い避難所生活を終えた山崎さん。これからは新たなすみかで、自宅の再建を目指します。