「女房があって俺があるんです」
一緒に屋台を支えるのが妻のタイ子さん85歳です。内田さんの後ろでお勘定をしっかり計算するのがタイ子さんの役割、ずっと続けてきた2人のスタイルです。
2025年2月、夫婦二人三脚で守ってきた「大分軒」にうれしい知らせがありました。
「60年という年月をかけて築き上げた大分軒の味は、心に深く刻まれています。大分県の誇りであります」
長年の営業を称え、出身地・大分県の県人会から内田さんに表彰状が贈られたのです。
大分軒 内田菊治さん(91):
「涙が出そう…、お母さんも見て」
妻・タイ子さん(85)「すごい」
大分軒 内田菊治さん(91):
「女房があって俺があるんです、この人がいなかったら続けられなかった」
妻・タイ子さん(85):
「60年、お父さんは本当にがんばったよね」
60年店を続け、表彰状をもらうのは初めてです。
妻・タイ子さん(85):
「本当に幸せ、うちのお父さんは。みんなに大事にされるからね。1日1日大事に働くこと。元気に体に気をつけてね。楽しく働かせてもらっています、皆さんのおかげで」
内田さんは、屋台をバイクでけん引して街へ向かいます。