PBの「マグネット商品化」狙うのは“ついで買い”

 なぜ小売店はPB商品を扱うのでしょうか?小売店はPB商品の「マグネット商品化」を狙っていると坂口氏は言います。PB商品は小売店が自ら企画・販売するため価格をコントロールしやすく、多少利益を犠牲にして価格を下げることができます。すると、物価高により節約志向が高まった消費者が安いPB商品を求めて来店し、そのとき他の商品を「ついで買い」してくれるのです。

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 また、昔はPBには「安かろう悪かろう」のイメージもあったようですが、現在は「安くて良質」な商品が増えてきていると坂口氏は指摘。さらに、自社の顧客に合う「ジャストミートする」商品も出てきていると言います。