今後30年以内の発生確率が「80%程度」とされている南海トラフ巨大地震の被害想定が13年ぶりに見直され、3月31日に公開されました。最悪の死者想定は全国で29万8000人。前回想定から死者数が減った理由は、今後もさらに対策を進めるべきことと同じでした。
死者想定は前回から3万4000人減 しかし東日本大震災の18倍

今回の報告書によりますと、南海トラフ地震の死者は、最悪の場合、全国で約29万8000人と想定されました。前回から3万4000人減っていて、主な理由は「建物倒壊での死者」が2万人減ったことです。住宅の耐震化率が全国平均で87%と、2008年の79%から上がったことが背景にあります。