仙巌園前交差点では市街地へ向かう下り線で、2019年までの4年間で15件の事故が発生。渋滞も慢性的に発生していました。

国は去年、渋滞や追突事故対策として左折専用レーンとバスの停留スペースを整備。事業費については「工事完了まで正確な数字が分からないため、現時点では明らかにできない」としています。

しかし、バス停の標識を所有する県バス協会が移設しないため、工事前と同じように走行車線でのバスの乗り降りが続いています。

道路を管理する鹿児島国道事務所はことし2月、県バス協会に移設するよう勧告。しかし県バス協会は「バス停を使っている鹿児島交通と南国交通に対応を任せている」と主張しています。取材に対し南国交通は「安全性が上がるので移設に賛成」の立場ですが、鹿児島交通は「国の渋滞対策が先。対策が図られるまで現状のまま移設しない」と主張しています。