道路わきの停留スペースにポツンと残る仙巌園前のバス停標識。整備した国と、バス停を使う事業者との間で折り合いが着かず、標識が移設できず整備から1年経った今も停留スペースが利用されないままです。
渋滞対策のはずだったこの工事。専門家は「道路の利用者が置き去りになっている」と話します。
鹿児島市の国道10号の交差点にある「仙巌園前」バス停です。
(記者)「バスの停留スペースが整備されていますが標識が残されたまま」

停留スペースが1年前に整備されましたが、標識が真ん中に残されたままで、停留スペースはガードレールで仕切られ入ることができず、バスは走行車線に停車し客が乗り降りします。
(バス停を初めて利用)「バスがここに停まるはずなのに停留所が…何でだろう。どこで待っていいか分からない。ここってなんのためにあるんですか」
(バス通勤)「道路には出たくない。怖い、向こうからの車が。こっちへ移ってバスがここに停まってくれれば危なくない。事故も多い。何回も事故を目の当たりにしている。怖い、ここは」