(有)アルパジョン(資本金300万円、八戸市下長)は、2025年(令和7年)3月31日までに導業を停止、自己破産の申請準備に入りました。
当社は、1992年(平成4年)12月に創業、94年10月に設立。カットケーキやホールケーキなど洋菓子の製造小売店として展開、特にチーズケーキ「朝の八甲田」は、たびたびメデイアにも取り上げられるなど看板商品として人気を集め、また「下長店」と「湊高台店」は、過去に八戸市の景観賞を受賞するなど地元では有名店として知られていました。
2005年4月には、「朝の八甲田」などの製造工場として(有)郷アルパジョンを設立、両社一体となりながら、首都圏にも複救店舗を展開し、ピーク時となる2012年9月期には3億6200万門の売上高を計上していました。
しかし、その後は、看板商品の人気がピークアウトして業績が下降線を辿り、コロナ禍もあって2021年3月期(2014年に3月期に決算変更)には売上高も2億1000万円台に低下していきました。
2024年3月期では売上高2億6200万門まで回復したものの、近年は大手全国チェーンの出店攻勢を受けていたほか、チョヨレートや小麦粉をはじめとした原材料の価格高騰により3期以上赤字の状態が続いていました。
負債は、(有)アルパジョンが債権者約20名に対し約2億6000万円(うち金融債務2億4000万円)、(有)郷アルパジョンが債権者約40名に対し約1億3000万円(うち金融債務6000万円)、2社合計で約3億9000万円(うち金融債務約3億門)。
なお、2020年12月に別会社を設立し、一部店舗の営業を継続している。