かつては原爆の悲惨さを表現も…万博の意義とは

万博はこれまで、何を世界にアピールしてきたのでしょうか。

世界初の万博は、1851年にロンドンで開かれ、全面ガラス張りのクリスタルパレスが観客を魅了しました。

1889年のパリ万博の目玉となったのは、エッフェル塔の建設。

こうした華やかな建物が注目を集める一方で、当時の社会状況や課題を浮き彫りにするような展示も...

1897年のブリュッセル万博では、アフリカ・コンゴから連れてこられた人々を見世物にするような展示を行います。欧米列強による植民地支配を印象づけたのです。

それから歳月を経た1970年、高度経済成長の真っ只中に行われた大阪万博。テーマは「人類の進歩と調和」。

アメリカ館の「月の石」に見物客が殺到するなど、6400万人以上が訪れました。

月の石を見た少年
「変な形をしていて、色が金色みたいだった。欲しくなった」

こうした人々が殺到する展示の一方で、この万博では、原爆の悲惨さを表現した巨大なタペストリーも展示されていました。

その後、前回のドバイ万博では、女性の社会的地位の向上を訴えるパビリオンも。