2024年1月の能登半島地震で被災したために使えなくなっていた新潟県上越市の『直江津港』の復旧工事が進み、19日から大型貨物船の利用が再開されました。

午前11時過ぎには、直江津港の中央ふ頭に大型の貨物船が着岸し、インドから届いた工業用の塩を、クレーンを使ってダンプカーに乗せて運んでいました。

2024年1月に発生した能登半島地震では、直江津港中央ふ頭の岸壁でコンクリートが割れるなどの被害を受けました。

この岸壁は、工業用の塩やコークスなどの鉱産品を運ぶ大型貨物船を主に横付けるためのもので、地震後に応急復旧工事を行い利用を再開しています。
その後7月から本格的な復旧工事を始め、再び利用ができなくなっていました。

このほか岸壁付近の荷捌きに使う場所のコンクリートも一部復旧工事が完了し、12日から大型貨物船の利用が再開となりました。

【新潟港湾・空港整備事務所 山川匠 副所長】
「被災地に比べたら規模は小さいですけれど、やはり新潟県内も被災しております。部分的にも復旧したということは非常に喜ばしいことだと思っております」

国土交通省によりますと、今後も新潟県と連携し、9月末までに直江津港の完全復旧を目指すということです。