■「北朝鮮は遊びや冗談で撃っているわけじゃない」「政権にこうすべきだと言うのは与党議員の責任」
ーーかつては総裁選にも出られましたが、総理をやろうという意欲はまだお持ちになっていますか?
自民党 石破茂 元幹事長:
去年菅さんが辞めて1年でしょ、まだ。1年ごとに総理変わるのはやめてよねって話なんですよ。総務会で、なんで統一教会の問題についても、あるいはJアラートの問題についてもですよ、申し上げているかっていうと、内閣1年ごとにコロコロ変えるなよってのがあるわけですよ。政権を自分たちで選んだ以上は、それを支えるのは与党の議員の仕事なんです。今、自分がやる気があるとかなんとかそういう話じゃなくて、総務にたまたまなっているんでね、これしなきゃいけないんじゃないんですかと。
Jアラートの話だってそうじゃないですか。北朝鮮は遊びや冗談で撃っているわけじゃないんだからね。グアムまで届くぞということを見せて、そして、潜水艦からも撃てるぞということになれば、どこから撃つかわかんないと。いよいよグアムまで届くぞ、ハワイまで届くぞ、アメリカの西海岸まで届くぞってことになったら、安全保障環境ががらっと変わるわけじゃないですか。岸田政権がばったり倒れて、じゃああとどうすんのよ。今、この政権にこういうことはこうすべきだということを中から言うのは、与党の議員の責任ですよ。
ーー新聞でも報じられているように、「日本を横断し、飛行4600キロで過去最長。上空通過は5年ぶり」ということですが、北朝鮮のミサイルについての対応で大事なことはどういうことですか。
自民党 石破茂 元幹事長:
横断したのは今に始まったことじゃない。20年前も横断したって大騒ぎになったんだからね。そうじゃなくて、グアムまで届きますよということであって。北朝鮮はなんでこんなことを始めてるのかっていうと、ほとんど報道もなかったけど、9月8日に核の使用に対する法律ってのを決めてるわけですよ、北朝鮮は。そこに書いてあることを着実に実行しているのだということですからね。ミサイル防衛システムどうなんだと。Jアラートどうなんだと。Jアラートが鳴ったときに避難する場所はどこにあるんだ、それをきちんと整備しているのかと。日米同盟はどうやって動くんだと。北朝鮮のそういう問題あり、そして、台湾有事の問題あり。そういうことについて、そんなに時間的余裕が残ってないわけです。集中して議論して国民に示す、それが我々自民党の責任です。
(TBS NEWS『国会トークフロントライン』10月14日放送より)