「地面が本当に相当動いている」 有識者らも被害の大きさを感じ

東京大学(建築歴史意匠分野)藤井恵介名誉教授「地面が本当に相当動いている。こんなに動くんですね。色々なところで動いている。建物が相当傷んでますね」

設計管理を担当する阿部兄弟建築事務所・荒井豊人代表「手順によってはどこかにダメージを与えてしまったりすることもあるので、補強も踏まえて改修も踏まえて手順をどうやって行くか、工法を何を採用するのか、そういったことをみんなで議論していかないとなかなか納まってこない」

視察する有識者ら

修復にかかる期間はおよそ9年2ヵ月。費用はおよそ38億円と見込まれています。

設計管理を担当する文化財工学研究所・渡邊保弘代表「通常文化財ではあまり許されないような手段も選択肢として考えなければならないのではないか。こちらの建物はほとんどの建物が接続している。いかに次の地震の時に壊れないように考えるか。先生方の判断を色々と受け止めながら最善の方法を選択していければ」

總持寺祖院・高島弘成副監院「第1歩を踏み出せたかなと。ただ長い長い道のりになるから、こういった細かい積み重ねかなと思う。目の前のことを一生懸命、それに真摯に向き合っていくしかない」

總持寺祖院は、3月中に工事をスタートさせ、今後も定期的に有識者から助言を受け、工法を検討していくことにしています。