”火災が起きてからでは遅い。起きる前に対策が必要”
峠嘉哉特定准教授と串田圭司教授に話を聞くと、「火災が起きてからでは遅い。火災が起きる前に対策が必要」と指摘しています。
具体的にどうすればいいでしょう。昔から生活に欠かせない火、例えば「シベリアでは暖を取るために必須な火」であったり、「酸性土のアフリカで土を中和するための焼き畑」、といった暮らしに密接した火を制限するのは難しいと言われます。
日本でも、野焼きや火入れは原則禁止されていますが、許可をとった開墾・害虫駆除・焼き畑などの火入れは可能となっています。

 生活の火そのものを禁じることができない場合、山林火災の対策としてできることは、
■台風で折れた木・枯葉、など燃えやすいものを取り除いておく山の整備
■燃えたとしても延焼を防ぐ「防火線」「防火帯」の設置。例えば道路などで仕切ることも、これに該当するそうです。
いま、山の手入れをする人が減っていることで、防火帯の手入れができないことなども指摘されていて、山林火災が広がってしまう背景にあるかもしれません。

 
   
  













