温暖化すると山林火災リスク それはなぜ?
続いて「乾燥」についてまとめていきます。まず、火災リスクが上がると言われる乾燥は、「空気中の乾燥ではなく、地表の乾燥のこと」です。
そこに、温暖化との関係が加わります。気温が1℃上昇すると、空気中に含むことができる水蒸気が5%~7%増加するそうです。そうすると地表にあった水分が蒸発して空気側に移っていき、地面が乾燥していきます。空気の湿度は増しますが、その空気は風で移動していき、また地表上の新たな空気に水分が移っていきます。
温暖化すれば山林火災のリスクが高まる、と言われるのはつまり地表が乾燥するこうしたメカニズムだということです。日本の場合は冬から春にかけて、梅雨入り前の5月までは特に乾燥しやすいため注意が必要だということです。















