当時5歳の元園児も鮮明に記憶「カーテンを羽織って…」

佐竹さんとともに避難した元園児の渡邊倭さん(19)と小野亮馬(19)さんは、震災当時2人とも5歳でした。
この日、渡邊さんが持ってきたのは、避難の際に来ていたパジャマと靴そして上着。

佐竹さん
「しまってあるんですね、大事に」
2人はあの日のことを鮮明に覚えていました。
渡邊さん
「羽織るものも全然なくて、カーテンを使って皆で羽織って暖まってた記憶」

小野さん
「先生に言われるがまま行動してたって感じ。避難所でも水をペットボトルのキャップに分けて、ちょっとずつ飲んだのを今でも覚えています」
今、渡邊さんは薬学部の大学生として大学院進学を、小野さんは専門学校に通いながらスポーツトレーナーを、それぞれ目指しています。

閖上保育所 元所長 佐竹さん
「避難所で行われた退所式のときに『夢は諦めないでね』と伝えた記憶はある。生きてればこうやって子どもたちの成長を見ることができて、私たち保育士にとっては最大のご褒美」