■命の授業がはじまる
昼休み、次の5時間目の授業は、およそ1ヶ月間、時間をかけた大事な授業。
佐々木梨花さん「きょう一日の中で、一番5時間目が緊張している。こっちがあがりすぎて、伝えたいことが伝わらないことがないように、落ち着いて伝えようかなと思う」

「お願いします!」
佐々木梨花さん「きょう覚えてもらいたい言葉はこちら『てんでんこ』。この言葉をみんなに教えたくて、この1時間、命について考えてもらいます」

5時間目の授業は「命の授業」。
"てんでんこ"とは、岩手県釜石市で伝えられてきた合言葉。「てんでばらばらに急いで早く逃げよ」という意味。

佐々木梨花さん「ここにいちゃ、だめだ!だれかが、ぼくのせなかをドンとおした。じぶんのいのちは、じぶんでまもれー!そうだ、にげろ!はしるんだ、上へ!」

佐々木さんが読んでいるのは、岩手県釜石市で、大津波からみんな生きのびた実話を描いた絵本『はしれ、上へ!』。自らが感じた命の守り方を伝えます。















