高校最後の「お弁当」を巡る投稿がSNSで話題になっています。そこには、親と子それぞれの温かい想いがあふれていました。
子から親へ「最後のお弁当」で伝えたいこと
丸い弁当箱のご飯の上に、鰻のかば焼きが沢山盛られた写真。
そして、2行の文章が綴られています。
<高校最後の弁当うなぎだった 母さん3年間ありがとう>

3年間お弁当を作り続けてくれた母へ、息子が贈った感謝の言葉ー。
この投稿への「いいね」は24万件を超え、これをきっかけにSNSでは「最後のお弁当」画像と、<子どもから親へ><親から子どもへ>の感謝の言葉が多く投稿されるようになりました。

曲げわっぱ弁当の半分は、ごまと梅干しがのったご飯。もう半分に卵焼き・唐揚げ・海苔でチーズをくるくる巻いたおかずなどがきれいに盛られた写真とともに…
<最後のお弁当、俺の大好物のチーズ巻き巻きと唐揚げ入ってた。お母さん6年間美味しいお弁当ありがとうございました>
1175万回再生された「最後のお弁当」
TikTokでも、卒業間近の男子高校生たちの投稿が話題になり、1175万回も再生されました。

10人程の男子が「ママ、3年間ありがとう!フー!」の掛け声で、それぞれの「最後のお弁当」のフタをあけると…。
キャラ弁や、手の込んだ海苔巻き、色とりどりおかずが詰め込まれたものまで!みんな嬉しそうに見せあっています。

そして1人ずつ、お弁当を手に感謝の気持ちを伝えたのです。
「ありがとう。支えてもらってます」
「本当にありがとうございます。愛してます」

母の想いを詰めた「卒業証書」弁当
インスタグラムで190万回以上視聴され話題になったのは、“母から娘への”最後のお弁当です。

母・もこさん:
「娘が、1か月前ぐらいから『最後の日のお弁当は何日だよ』って、ずっとアピールしてくるので、最後ぐらいはビックリするようなお弁当をと思って」
そして、作ったのが“卒業証書”のお弁当!
長方形の弁当箱に、オムライス、エビフライ、魚のフライなどを詰め、その上にスライスチーズを2枚をのせて海苔の切り抜きで模様と文字を描き賞状に。

海苔で作った卒業証書を入れる筒まで添えられています。そして、賞状に書かれていたのは…
<卒業証書 三年間 ママ弁食べてくれてありがとう 母>

母・もこさん:
「3時間くらいかけて通学していて、お弁当を食べて健康に通ってくれることを私自身願っていたので、もう卒業できるんだなっていうことが本当に何より嬉しかった」

娘さんも、お弁当のフタを開けた時に「パーっていう明るい感じのインパクトがすごくて、驚きと迫力の連続だった」と同時に、一気に3年間の想いが込み上げ、手紙を書いたといいます。
娘・まーちゃん:
「お弁当の楽しかったこと嬉しかったこと、感謝とか。今まで言えていなかったことをいい機会だなと。ただ、書いたんですけど…読んでくれない…(笑)」
母・もこさん:
「ゆっくり感動して読みたいので、ちょっとまだ…。なのでちょっと今ジーンときています」
