■半導体を作る人材、使う人材の両方のレベルアップが不可欠
一方で、半導体産業の担い手を育てる動きも急ピッチで進んでいます。
銀色の円盤はウェハーと呼ばれ、この上に電子回路が作られていきます。
今年春、北海道大学は「半導体フロンティア教育研究機構」を新設します。
すでに北大には研究用に半導体を作る設備はありますが、専門教員を新たに5人ほど増やし、企業との共同研究を加速させます。

量子集積エレクトロニクス研究センター 葛西誠也教授
「半導体を使って地域の課題を解決できるような取り組みをしたい。農業や水産業、いろいろな分野がある。現場で使ってよくする環境がある。そこに生かしていきたい」
北海道で半導体産業を根付かせるために、半導体を作る人材と、使う人材の両方のレベルアップが不可欠だと言います。
道内の企業や学校、行政が連携した人材育成が求められています。
製造業が弱いとされてきた北海道。
北の大地の半導体が世界に羽ばたくのか。
将来を占うラピダスの試作ラインの稼働は4月に始まります。