SNSが選挙結果に影響をもたらした転換期は2024年
次に『SNSと選挙結果』について見ていきます。
SNSや選挙に詳しい国際大学グローバルコミュニケーションセンターの山口真一准教授によりますと、「日本ではSNSの動きが選挙結果に影響を与えることはこれまでほとんどなかった」と分析しています。
2020年東京都知事選挙では、SNSの投稿の分析では小池氏の批判が90%ほどあり、支持する声はほとんどありませんでしたが、選挙結果は小池氏が2位に4倍の得票差をつけて圧勝しています。
山口准教授は『SNSと選挙結果』がリンクしたのは2024年が転換期だと明言しています。
7月の東京都知事選挙ではSNS・切り抜き動画を駆使して2位に躍進し”石丸現象”と呼ばれました。11月の兵庫県知事選挙では斎藤知事が再選しましたが、ある調査によると有権者が最も参考にした情報源はSNS・動画サイトでした。
山口准教授は2020年では発言をしないサイレントマジョリティー(=積極的な発言行為をしない多数派)が多かったが、最近はサイレントマジョリティーがSNS情報を参考にすることが増えたため選挙結果に影響するようになったのではと分析しています。