このあと、百条委員会の調査結果はどう見るべき?
―――百条委員会の調査結果が3月上旬にも公表されようとしています。
【百条委員会の報告書案より】
・「パワハラ」はおおむね事実 職員へ強い叱責は事実と評価
・告発者の特定はすべきでなく元県民局長の地位回復を
・「おねだり」は虚偽の内容とまでは言えない
・「投票依頼」を裏付ける証拠はない
――維新の会派は、「パワハラ認定困難」としていましたが、今回の情報漏えいがあった後は「他会派の意見に従う」としています。報告書の結果が出たら、橋下氏はどの点に注目しますか?
橋下徹氏「百条委員会で一番重要なことは、元県民局長の内部告発が全くの虚偽ではなかったということです。斎藤さんは『虚偽、不正目的、うそ八百』と言っていた最初は。でも第三者である百条委員会が判断をすると、全部事実ではないけれど、でも虚偽ではなかったということだから、斎藤さんはやっぱり今まで自分が言ってきたことを改めなきゃいけないですね。もし虚偽じゃない、完全な不正目的でないということになれば内部告発として成立です。そうすると内部告発として成立したんだったら処分はしちゃいけないってことなってるから。僕はずっとこの番組でも言ってたけど、斎藤さんが判断することじゃないですよと。自分の疑惑を告発された文書に対して、これは不正目的だと自分が言ったらだめだ。第三者にそれが不正目的なのか虚偽なのかを判断してもらわなきゃいけないってことをずっと言ってきました。第三者が虚偽ではないと言っても、全て事実ですとは言ってないけど、そうしたら内部告発は成立なんだから、斎藤さんは今までの言ってたことを正すんだったら正す、謝るんだったら謝るってことをやらないと、県政混乱は収拾つかないと思いますよ」
―――――今回、百条委員会の委員の3人にトラブルがありましたけれども、合議制ですし、百条委員会で出る結果自体は、そのまま素直に受け取ったらいいということですね。さらに第三者委員会も調査結果を公表へ、ということです。
「法律の専門家たちの意見書も出てくる。でも県政が混乱してるでしょ。こういう県政の混乱を収束させる方法が法律にあるんですよ。それは何かというと、議会が不信任を知事に突きつける、去年ありましたね。そしたら知事はそこで自分がもう1回出直し選挙やるんじゃなくて、議会を解散するんですよ。解散して県民に問うて、議会が過半数自分の味方になれば、これ知事と議会が一つになって県政を進めていく。斎藤さんは不信任を突きつけられたときに議会を解散しても、味方が過半数取れる自信がなかったもんだから、失職して出直し選挙っていう邪道を歩んだんですよ。それは混乱します」
「斎藤さんも知事・元総務官僚なんだから、こういう場合の混乱の収束の仕方としては、不信任決議で議会解散、そこで勝負かけるっていうのが法律の規定なんだから、もうそれやるべきだからもう議会もね、もう1回勝負したらいい、不信任突きつけて」
―――今回、情報提供した議員は3人とも維新の議員です。党としての責任はどう考えますか?
「大いにあると思いますね。これは吉村(代表)さんが最後に判断するんでしょうけど。僕は維新兵庫県議会は少なくとも解散に値するぐらいなことだと。文書をまいて、1人が亡くなったという因果関係は別としても、この結果は重すぎるから、もう僕は解散に値すると思います」
―――吉村洋文氏の代表としての責任はいかがですか?
「代表としては任命責任ということになるんだけど。これは地方分権とかいろいろ組織ガバナンスのところで吉村さんが全部任命したわけじゃないからそこの任命責任までは取りにくいのかなと思うけど、組織として解散ぐらいに値すると。僕はそれだけの重大なルール違反、責任があると思います」
(MBS「よんチャンTV」2月24日放送より)