ロシアによるウクライナ侵攻から3年。トランプ大統領がウクライナの“頭越し”に停戦を推し進めようとしていますが、その道筋は見通せません。こうした中、ウクライナの人たちが残そうとしているものを取材しました。
長引く戦闘 過去最大のドローン攻撃

キーウの夜空に響く爆発音、こんな生活がもう3年も続いています。
22日夜、3機のドローンが着弾し、ご覧のように車や民家の一部を粉々に破壊しました。この週末にも、ロシア軍による大規模なドローン攻撃があり、一晩で過去最多となる267機が各地に飛来しました。

自宅に攻撃された人
「みんな怖いです。夜中に犬と避難できる所がありません」
3年前の2月24日、突如始まったロシアによるウクライナへの侵攻。罪のない市民の命が奪われ、多くの人が故郷を追われました。
ゼレンスキー大統領は24日朝、キーウ市内の広場を訪れ、戦没者を追悼しました。戦闘が長期化する中、ウクライナ国内の民間人の犠牲は1万2000人を超えています。
いつになれば平穏な日常が戻るのか。アメリカのトランプ大統領が主導し、停戦交渉が進んでいますが…

アメリカ トランプ大統領
「選挙なき独裁者ゼレンスキー、早く動かないと国を失うことになるぞ」
トランプ氏はロシア寄りの姿勢を強め、亀裂は深まる一方。ウクライナの頭越しに米ロの交渉が進む事態にゼレンスキー大統領は…

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「平和を実現するために職を辞する必要があるなら、そうする用意がある」
NATO=北大西洋条約機構への加盟が実現するなら進んでやめると発言。身体と引き換えに平和を実現する覚悟を示しましたが、依然停戦への道筋は不透明なままです。














