かつては旅行に欠かせなかった「ガイドブック」が、子ども向けに金融やネットリテラシーについて学べる「ライトノベル」にまで進出。一体ナゼ?

地図帳に「ご当地グルメ」や「クイズ」

「まさに『るるぶ』のノウハウを詰め込んだ1冊」

『JTBパブリッシング』(東京・江東区)が児童書に本格参入した最初の1冊は、「るるぶ 地図でよくわかる 都道府県大百科」。
41年間で集めた情報を活かし、47都道府県の見どころや名産品を地図やイラスト、写真で紹介する小学生向けの学習地図帳です。

櫻井編集長:
「開いたときにまず素敵な写真が目に飛び込んできて、それってなんだろうと見たときにきちんと説明が載っている。『るるぶ』はたくさんの情報を迷うことなく吸収できるようレイアウトされていて、そのノウハウが凝縮されている

「るるぶ」のデザインの華やかさはそのままに、観光誌ならではの情報を小学生向けに取捨選択。
例えば沖縄と鹿児島の島を紹介する自然遺産のブロックでは、地域の情報だけでなく、島の固有生物も写真付きで紹介。

北海道のページでは、産業などの基本情報に加え、有名な観光地ご当地グルメクイズまで!まさに旅行感覚で学べる1冊になっています。

「まっぷる」からは子ども向け歴史解説本

「まっぷる」や「ことりっぷ」を出版する『昭文社』(東京・千代田区)も児童書に力を入れています。
各都道府県の「トリセツ」シリーズは、地図から各地の生活がわかる1冊。

他にも、子ども向けの歴史解説本「まっぷるキッズ 地図と図解でバッチリわかる日本の歴史おもしろ図鑑」や工場などの仕組みを紹介する本なども出版しています。