「笹木三月子大根」という広島市安佐南区の伝統野菜を知ってもらおうと、地元の大学生がダイコンのフルコースを作る料理教室を開きました。

広島市安佐南区にある安田女子大学です。学生有志による料理教室が開かれました。管理栄養士を目指す3年生7人が作ったのは、広島にしかない伝統野菜を使った「世界でひとつの笹木三月子大根フルコース」です。

サブリーダー山田莉奈さん「主菜、副菜に全てダイコンを使った料理になっているので、フルコースというテーマにしました」

リーダー 篠原愛花さん「荷崩れとかしないので、天ぷらとか煮物とかが」「本当においしくて、ぜひ皆さんに知ってもらいたいなと思います」

この料理教室…、ダイコンの普及を図る地元公民館との共催で去年から始まりました。一般向けの開催は今回、初めてです。参加者はおよそ50人で、会場はほぼ一杯になりました。

参加者「食べることがないけえ」「初めてなんで、ちょっと興味があったんで」「女子大学生の方が教えて下さるんで、日ごろ若い人と交わることがないので」

これが完成品です。ごはん、フライ、煮物、餃子、サラダ、シチューのあわせて6品です。参加者は7つのグループに分かれて、学生がアドバイザーとして付きます。

進行役を務めるのは顧問の渡邉教授です。会場は、子どもや孫たちと料理作りを楽しむ場となっていました。

この笹木三月子大根…。半世紀前、近くの笹木憲治さんが、「聖護院」と「三月子」の2種類のダイコンの自然交配を繰り返して作りました。地区の人たちがその種を守っていて、今も9軒の農家が栽培しています。