岡山県吉備中央町の浄水場で、PFAS(ピーファス)=有機フッ素化合物が高い濃度で検出された問題です。昨年、住民を対象に実施した血液検査の結果を受けてきのう(16日)、町が住民説明会を開きました。

住民説明会には、給水区域の住民約160人が参加しました。この問題は円城浄水場で、PFASが高濃度で検出されていたことがおととし10月に発覚したものです。

昨年、住民709人を対象にPFAS7種類について公費で検査をしたところ、平均の値が、アメリカの学術機関が、「健康に留意が必要」とする値の約7.5倍だったことが分かっています。説明会では分析の依頼を受けた岡山大学大学院の頼藤貴志教授から、PFASのうち発がん性が指摘されている物質の1つ、PFOA(ピーフォア)の値が、問題の浄水場の水を飲んでいない人の血液と比べ高いことが説明されました。

(参加者)
「数字が高いのが(どのように)悪いかいうのがよく分からない。そこが知りたい。」「風評の方がこれからもっと大きくなってくるような気がするのでそういう意味では大きな懸念をもっています。」

また頼藤教授は、町が5年後に実施するとしている次の血液検査で、PFASの血中濃度が減少していることを確認することが重要だと話しました。