西成署管内では『不法残留』の事案が増加傾向に

 マルタイが次に声をかけたのは、街を歩いていた20代の外国人の男です。西成署管内ではここ数年、不法残留の事案が増加傾向にあり、警戒しているといいます。

 (隊員)「在留カードを持っておかないといけないというのは知ってる?」
 (男)「はい」
 (隊員)「家にあるの?家にはないの?」
 (男)「家?ない」
 (隊員)「会社に在留カードがあるの?」
 (男)「はいはい」
 (隊員)「会社にあるの?」
 (男)「はい」

 男の話が二転三転したことなどから、警察署で詳しく事情を聞くことにしました。

 (隊員)「西成署にきてくれる?」
 (男)「なに?」
 (隊員)「西成署、西成ポリス、きてくれる?」
 (男)「はい」
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 結局、男は在留カードを所持しておらず、捜査を進めた結果、不法残留の疑いで逮捕されました。

 来たる万博を前に、さらに警戒を強める大阪府警最大の署長直轄隊「マルタイ」。いまや世界中から人が集まる街の治安を守るため、きょうも回り続けています。